episode 11

前門の虎、後門の狼Part2

こうして始まったオーダリングシステムだが、その後も、、、紙づまりや用紙切れのたびによびつけられる。それだけでなく、、、ひらがなが入力できなくなった、数字が入らなくなった、、、とのクレームがあいつぐ

クレームかよ!

たしかに年配の先生方にとって、パソコンを習得するというのは大変な事なのだろう。そのことは私も理解しているつもりなのだが、、、企業でパソコンが導入される時って大変なんだナ!と事の重大さに戦慄を覚えた

自分の事で恐縮だが、就職する際のこと。先生に「読み書きそろばん」は自分で出来るようしなければならないと言われた。実社会は学校じゃないのだから!と一括されたものだ
もっとも私たち事務屋にとっては常識であっても、高度な専門的知識を使い日夜奮闘する医師や各技師にとっては、自分たちの専門知識の修得こそが課題となるのか、実務的能力は低かったりする
コピー機を使えない、外線をかけられない取れない、、、仕方がないんだよ。技術屋はその腕でこそ評価される職人さん

そのために私達、事務員はいる

などとちょっと優しい?気持ちになりかけた頃に、またまたとんでもないクレームがあがってきた

Y先生から呼びつけられる
「今日使ってるときにね、キーボードの上にカルテを置いたのよ、そしたらね画面が固まっちゃってね、、、」
止めてくれよ〜と内心思いつつも・・・
「いやー、キーボードの上には、物を置かないで頂けますか」

と、かなり下手に言う・・・

「うん、うん、わかってるわ」

ホントか?ホントにわかってるんですよね・・・

「でね、再起動したんだけどね〜、時間がかかるのよねー・・・」

固まったら再起動!先生、ホントにわかってるんですね、私ちょっと感激してしまいました

「これからは注意するからさ、どのキーの上に物を置いちゃ行けないの?」

「は?」

「モノをおいたら必ず固まるわけじゃないでしょ、だからどのキーの上がダメなの・・・」

「キーボードの上には物を置かないで頂けますか、、、」

先生の指先がキーボードを向き
「ここ?、ここの上には置くのよ。カルテを置く所なんだから!」
「・・・」
「じゃ、いいわ。固まったときに再起動せずに動くようにしてよ」

「キーボードの上には物を置かないで頂けますか、、、」

「ここ?だからー、ここはカルテ置いちゃうの!・・・」

聞き分けのないのは患者ばかりではない

・・・たぶん、つづく

 

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