episode 29
今は昔・・・
前回、若い人の「性」の乱れを話題にした。最近では「乱れている」と指摘すること自体が陳腐に思えるほど。「初体験」の年齢は若年齢化、「性感染症」の患者もどんどん低年齢化していく、今の子供達は・・・
昔はどうだったか?
皆、淑やかで慎ましく、結婚して初夜を迎えるまで・・・そんなハズはないのである
今、病院に通っているジジババ、、、彼・彼女らのほとんどは10代で結婚している
そして
ボコボコ
子宝に恵まれる。7人兄弟、10人姉妹もめずらしくない。ただし「自由恋愛」は認められず、結婚は家同士の取り決めごと。子孫繁栄、お家安泰・・・早く跡取りを!だから二十歳で未婚だと異常に思われたとか、、、俺なんて
異常×2
余計なお世話である。時代が変われば適齢期も代わり、恋愛観も変わるのだ。多くの歌や物語で語られるはるか昔の
平安の時代・・・
男が歌を詠み、自分の想いをこめて女へ送る。女は、歌から男の知識・センスを読み取り、、、想いを返す
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら
なほうらめしき 朝ぼらけかな
(万葉集より)
意味:夜が明ければ、また日は暮れて、あなたに逢うことが出来るとわかっても、夜が明けて離れなければいけないのは、悲しい
夜な夜な歌を送り、お互いに気持ちが通いあえば、
彼女の家へ・・・オトコは夜這いをかけ、女はそれを待つ!
初めてのデートは彼女の家、、、とっても
優雅
当時は一夫多妻制でもあったとか、、、何人もの女性を、何人もの男性を愛し、結ばれる
ヲマケにほとんどが、近親婚。いとこ同士はあたりまえ、叔父、叔母との結婚もアリ、中には親の恋人と契るツワモノも・・・
それはちょっと・・・と、思うのだが平安の人達は違う。その事実にこそ、自分の運命的出会いを感じてしまい
いとおかし
入院患者の I さんは90歳。半分呆けている。この「半ボケ」というのがなかなか厄介。意思疎通は普通に出来、日常会話もOK。誰も一目では「呆け」とは思わない。しかし突拍子もないことを平然とやってのける。それを恥じることもない、、、天下無敵の
むこうみず
ある晩のこと、その夜最後の見回りにでかけた看護師は、 I さんが、病衣の下を完全にはだけ、ヲマケにパンツをはいてないでいるのを見つけた
ヤレヤレ
さっき見回ったときにも、やはり、はだけていた。風邪をひかないようにと着衣を直したはず、この季節に暑いわけもないし、、、いくらなんでもパンツはどうした。パンツは!
ふと見ると I さんは目を覚ましていた
「 I さん?暑かったの、こんな格好で風邪ひくわよ」
「・・・」
「パンツはどうしたの?」
「・・・ちきしょう!」
「え?」
怪訝に思い、問いただすと・・・
「隣の部屋。夜這いをかけた。出来んかった」
意味:隣のババーに夜這いをかけたが、ことを為す事が出来ず、ソレが悔しくて茫然自失で、それが悲しい・・・
すわ!
隣の部屋へ、飛んでいってみると、、、
特に変わった事はナイ、それでも一応確認。一人一人ベッドを確認、そこには
紙おむつを外された
Kさんの寝姿が・・・
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