episode 33

病院の忘れ物 Part3 魔法の杖

そういえば魔法のような杖がある

いつのまにか、人知れず、、、

いつもの傘たてに戻ってくる杖

ある夜、正面玄関の傘たてに忘れられている杖に気がついた。忘れるはずもない、持ち手にはしっかりとMさんの名前が大きな字で書かれているのだから・・・

レモン・イエローの蛍光テープに

先日も杖を忘たMさんの杖。先日、杖が忘れてなかったか・・・と訴えてきたMさん。何本もある忘れ物の杖の中から、私が必死で見つけ出して、また忘れちゃいけないからと、しっかり蛍光テープに名前を書きこんであげた杖

ありゃりゃ、また忘れていったのか。しかたないなー、どうして忘れるんだろう?きっと明日も来るだろうから返してあげよう・・・翌朝、案の定Mさんは来院

「Mさん、杖また忘れたの?忘れないでね」
と手渡してあげた

本人はいたく感激し、何度も何度もお礼をいいながら、杖を受け取って行ったのだが・・・帰りには!

また忘れてる!

一体どうなっているのだ!この世に正義は無いのかー!!!と、しばし絶句。そもそも杖はなんの為にあるのか!今更のように憤慨。この杖はひょっとして病院の「内履き用」の杖なのか?半分呆れて、後ろ髪をひかれつつも・・・今回はそのまま傘立てに

放置プレイ

翌日再び、困った顔でMさんが来院。その日の受付者と押し問答を繰り広げている・・・

「・・・私の杖。どこにあるの?」
「どのような杖でしょうか?」

正面玄関の傘たてにあるに決まっている。実際、傘たてには杖が立てられていて、それをもって押し問答中のMさんのところへ持っていく

「あれ、ありがとう・・・」
といたく感謝され、、、、云々

その日の夜には
また杖が忘れられていて・・・

翌日、翌々日と・・・

ネバーエンディングストーリー

今もあるよ!

注意)果たしてMさんは毎日ナニしに来ているのか?それを聞いてはいけません

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