episode 40

星に願いを・・・

今、病院の外来待合室には貧相な七夕飾りが飾られている。うちの地方はは旧暦で七夕を祝うので8月7日まで飾られる。その笹竹の下にある机に短冊とペンが用意されています。患者さんや家族が願いを書き込めるようにしてあるのです

七夕の起原

七夕は旧暦7月7日の行事。五節句の1つ。中国に発する織女(こと座のヴェガ)と牽牛(わし座のアルタイル)の星の悲恋の物語にちなんだ星祭。奈良時代からまつられてきたそうだ
現在でいうと8月4日にあたる。現行暦の7月7日に七夕を行う地域もあるが、まだ梅雨が明けていないため晴れることは少ない。 仮に晴れても天の川の高度が低く、はっきりと天の川を見ることはできない

日本では旧暦の7月15日は盆にあたる。先祖の霊を迎えるために棚を組んで祭壇を作り、旗や幟をたてた。これが盆迎えの祓(はら)え。七夕は五節句のひとつとなり、盆の前の禊として、笹竹やお供え物を川や海に流し、罪や穢れを祓う「七夕送り」の行事となったようだ。七夕に星を見たのは江戸や京など都会の風流人たちだけらしい

もうひとつ、日本に古来からあった「棚機女」タナバタツメ。「機」ハタを織る女性の意。水の神にささげる神聖な織物を織る巫女。このタナバタツメをお祀りし、人の汚れを持ち去ってもらうのが、タナバタツメ

タナバタツメ・・・タナバタ

こうして中国と日本の行事が重なり、現在の七夕の行事となったようだ。ところで、、、

たなばたさまって誰?

七夕祭りのことを「たなばたさま」というが、お盆に先祖の霊を迎えるのとは別に「たなばたさま」をおむかえするという考えが元々あったようだ。タナバタツメをお迎えする。ところが地方によっては七夕様は機織りの巫女ではなく、畑におりてくる精霊とする地方も多い

羽衣伝説

天から降りて来る天女。人間の男に羽衣を隠され、天に帰れず現地妻に。結局天女は天にかえっていくが、やがて男も天にのぼり、最後は7月7日の夜だけ会えるようになる...というもの
また竹から生まれた「かぐや姫」の誕生日をご存じか・・・

7月7日

これはちょっとこじつけっぽいが、東南アジアに伝わる「かぐや蛇」の伝説は七夕と「竹取物語」の結びつきを強く感じさせる

竹の「呪」

日本古来、竹は呪力をもつとされた。連(しめ)縄を結び結界を作るのは竹。籠目(カゴメ)は「鬼の目」とも呼ばれ、邪霊の侵入を拒む聖なる目とされたが、竹で編まれていたのもそのため。時代劇で罪人が入れられる籠、これも竹で編まれるたのは邪を封じるため・・・

短冊飾り

江戸時代の頃から、笹竹に色紙や文字を書いた短冊をつけ、軒先に立てるしきたりが見られるようになった。江戸の町には空高く笹飾りが立てられ、子どもの有無や貧富の差にかかわりなく、どの家も長い竿の末に短冊を結び、一番高くなるように、競いあうように立て上げられた
もとはお盆を控えての、穢(けがれ)を祓(はら)い清める行事であったそうだが、いつしか色とりどりの短冊を笹だけに飾り、願いを書き込むようになった
五色の短冊は、もともとは中国の陰陽五行説によるもので、赤、青、 黄、白、
黒(この上に最高貴の色として紫が置かれ黒がなくなった)

青=織り姫星の色(こと座のベガ)
黄色=彦星の色(わし座のアルタイル)
赤=さそり座のアンタレス
白=天の川
黒=夜空

こうした古くからの「呪」の力をこめ短冊に願うのだから
その想いの強さは・・・

神様一日も早く・・・

楽にして下さい

BACK MENU NEXT