episode 46

続・真夜中の訪問者

さて、奇跡的にK親子の撃退に成功し、最後の患者も帰って行っちゃった。当直の時間は更けていく、、、 僕の好きな静かな「深夜の待合室」で独りため息をつく

さてと、サイトがどうなっているか気になる。さっそくノートでアクセスしてみたら、トップページの1行BBSに常連さんのカキコが、しばらくはチャット気分を満喫。そのカキコの中の一つに・・・

「そうそう・・・さっき救急病院でKさんみかけたよ!」

とはYuさん。お子さんの具合が悪く救急センターにお世話になったそうで、その場にKさんご一行様がいらっしゃったそうだ、某病院の対応がマズイとかなんとか叫んでいたよかで・・・

「○△病院にはかかりたくない!」
「○△病院には話しわかるヒトがいない!」
「○△病院には2度と行かないわ!」

と、盛んに訴えていたとか、、、 よろしい!来んで貰わんで結構!
先の、私の電話対応に頼りなさを感じたらしいのだ・・・

トラ・トラ・トラ!
ニイタカヤマノボレ!!
ワレキシュウニセイコウセリ!!!

作戦大成功とウキウキき気分だったのだが、 その達成感を打ち破るかのように・・・

プルルル〜、プルルル〜・・・電話が!

『はい○○病院です』

「目眩の薬入ってない」
「どうすればいいの」
「今日薬貰えなかった」
・・・BGMはワーグナー・・・
「どうすりゃいいがけ?」

は!?

Kさんである。あんた救急センターへ行ったんじゃないのかぁ?
なぜに!再び、電話をかけてくるのだ・・・
とこちらが怯んでいるもの関わらず、喋りつづけるKさん

「様子がオカシイのよ」
「フラフラして、歩けないの」
「起きてられないようなの・・・」

時計の針は12時を回り、今日と明日が出会う時・・・

『ぅわ!っと、どのようオカシイんでしょうか?』

とうとう聞いてしまったんだヨ。こう何度も問い合わされると、ちょっと心配にもなったんだ。もし脳出血でも起こしていて、明日の朝にKさんが冷たくなっていたらと・・・

最善

、、、じゃない。最悪の場合も考ちゃって、、、
けど、きっと違うんだよナ〜・・・
なんともないんだよナー・・・
でも・・・モシ!
ああ、ああ、、ああああァー!?

気絶するほど悩ましい〜♪

意を決した。親切ないつもの事務員さんになるんだ。もうこうなったらヤケのやんぱちネコハエだらけ、うちのかーちゃんシワだらけと

『来てもらったほうがいいですね
 診せていただかないとにはなんともできませんから、
 スグお越しください』

「え?どうやってこんな夜中に来いというのよ」
「迎えにきてよ」
「だいいち起きてられないほどなんだから!」
「わかったワ!タクシーで行くわ!」

自問自答のKさん

それから・・・

待つこと1時間。いつまで待っても来ないのだ。Kさんはやって来ない。現在1:30AM。先ほどの電話が0:00AM過ぎ。Kさん宅は病院とは目とハナの先。すぐ連れてこれる距離なんだけど。タクシーがつかまらないのかナ?
電話してみようか?でもこんな時間に電話して、また暴れられると困るし・・・どうしよう!ホントに死んじゃった?

こうして当直を・・・

満喫する僕なんだ

夜明けは更に遠い (つづく)

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