episode 66
薬を・・・ある受付員の一日(3)
「薬をくれ・・・」
「あれ、今日お薬は出ていませんが?」
「え!?もう薬はないのによ・・・」
「Nさん、今。診察終わってこられたんですよね」
「待合室いっぱいだったから、先生に今日はやめるよ。と言って帰ってきた」
「・・・」
「どうせ明日も来るし、明日でいいゾ」
「ちゃんと先生に、薬を頼んできたんですか?」
「ワシ忙しいんじゃ!今日、早く帰らんならん。ゆっくり話なんて、してられんわ」
「先生に言わないと薬でないですよ」
「ワシ忙しいんじゃ!」
「いつもの薬?」
「ああそうだ。そう先生に言ってきたよ」
「え?先生に話す時間なかったんじゃ・・・」
僕は勝利を確信したのだが・・・
「言ったか言わなかったか、あんた走ってって、聞いてきてよ」
「は?ワタシ・・・」
私に走れと
ここで怯んではイケナイ、臆することなく言い返す
「でも、Nさんお時間大丈夫なんですか?忙しいんでしょ
今から聞いてだと遅くなりますよ!明日も来るんでしょ」
わはは!ヲトトイ来やがれー!勝った!勝ったぞ!!
僕は久しぶりに、完璧な勝利を・・・
「こんな年寄りに、なに忙しいことあるかい
いつまでも待ってるよ・・・」
_| ̄|○
完全無欠の惨敗
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